【ジャンプ+】「青のフラッグ」第15話(2017年7月19日配信)感想


aohura153

※https://shonenjumpplus.com/より引用。

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カラー原稿ってネット連載でも原稿料上がるのかな?あがるよね。っていうことは無駄にカラーとかやらないので、人気の証っていうことかな。来月には2巻の発売も決定したのでますます人気が高まって欲しいところ。まあ、この手の話はジャンプでは連載しても打ち切りされそうな感じがあるのでジャンププラスがあって本当に良かったと思う。

 では本編の感想。
てっきり、トーマからの伝言を伝えるために呼び出しのかと思ったらそんな感じのことには全く触れず。でも一緒にいてあげて、太一のいろいろな思いを打ち明けられて、それで手をつないだまま雨が止むのをただ静かに待つ。もしこれが好きな人だったらこんなに内側の部分をさらけ出してもらえたら、これほど嬉しいことはないと思う。二葉はもちろんトーマのことが好きなんだけど、太一のことも同じくらい大好きで大切で、それはそれでいいと思うし、今回のことは嬉しいと思う。

 そして、今回の太一の発言がなんていうか、色々と心に刺さる。
二葉「大事な人がたくさんいたらいけないの?」
太一「男と女に関しては」
 これってすごく複雑な言葉で。だってこういう考え方を持たれちゃうと、同性愛者はどうしようもなくなっちゃうんだもん。男性の場合だと普通の男友達がすべて否定されてしまう。でもそれと同時、そういう部分も少しあるのも事実だから複雑。現にトーマは太一のことを大切な友達と思うと同時に恋愛感情も抱いてしまっているわけで。それがいつからかはわからないけど、最初からではないと思う。同性愛者によるけど、同性を性的対象として明確に意識するのはやはり思春期が近づいてきてからだと思う。それまではなんとなく、女子より男子といる方が楽しいなぐらい意識とか、特に女子に特別な感情を抱かないとかそんな感じで過ごしてくるんだと思う。

 話を戻すが、こういう異性との間に友情は成り立たないよって思ってしまう人っていうのはゲイであることをカミングアウトした場合、大抵戸惑う。「え、じゃあ俺って恋愛対象なの?友人じゃないの?」って。ただ、ここでも問題があってその反応はあながち間違ってはない。ゲイだって男性すべてが恋愛対象ではないので、もちろん普通の友人としか思わない人っていうのはいるんだけど、カミングアウトするほどの相手っていうのは大体恋愛対象としてみている相手がほとんどなんだよ。もちろんフルオープンにしている人は別だけど、はっきり言ってそういう人はかなり稀。だからカミングアウトする場合は自分のことを理解して欲しい受け入れて欲しい、できれば付き合って貰いたいっていう思いも含まれているんだよね。まあ、なので、今回の太一みたいに男女間の友情を否定するような人には可能性を感じないし、拒絶される恐れがあるので、隠しておくのが鉄則でもあるんだけど。
 
 まあ今回太一のこの発言に関しては二葉に対して恋愛感情を持ってしまっている太一がそういう友情みたいな温かい気持ちを向けられても困っちゃうよっていうことの裏返しとしてした発言であって、トーマからカミングアウトされても拒絶したりすることは全くないんだろうけど。

 あとは太一のトーマに対する思いが共感できすぎてつらい。
 いるよね、こういう人。何するのもなんかかっこよくて、好きなこととか、趣味とかも全部ちょっとかっこいいの。それに憧れて自分もそれ好きなフリするんだけど、結局そこまで好きじゃないし、そうこうしているうちにその人はどんどん成長して、また新しく、なんだか自然とかっこよくなっていっちゃうの。もう、自分とは別すぎて本当になんでなんだろうって思う。そしてそんな人が自分と友達でいてくれることにまたどこか劣等感を感じてしまったりもしちゃって。そして今回の悲劇もまたドラマチックすぎて。べつにすべてが順風満帆っていうわけではなくて。なんだかそのすべてに憧れてしまう対象。すごくよくわかる。そしてそんな人のことが嫌いなわけじゃくて、好きなんだよね。それがまたもどかしい。
 
 来週には二葉からトーマの伝言聞けるかな?
ではまた来週、あ、再来週か。毎週更新にして欲しいよね。

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