【ドラマ感想】連続ドラマW コールドケース2 ~真実の扉~第1話感想(初回)10月13日放送分(主演:吉田羊・永山絢斗・三浦友和 ゲスト:橋爪功ほか)【あらすじ・視聴率】


こーるど1

※画像は公式HPより引用

その他のドラマの感想はこちら→連続ドラマ感想一覧
コールドケース感想一覧はこちら→「連続ドラマW コールドケース1/2 ~真実の扉~」

ついに始まった新シリーズ。キャストはそのまま、全シリーズから2年後という舞台設定。期待に応えてくれる出来に満足。では感想いきましょう。

あらすじ(公式HP)
 とある大学の敷地から白骨遺体が掘り起こされる。被害者は1971年に起きた、学生と機動隊が激しく衝突した横須賀暴動に参戦していた橋本誠司(吉村界人)だと分かる。その後、捜査一課の石川(吉田羊)のもとへ橋本の娘が訪れ、父親とおぼしき人物から毎年送金を受けていたと告白。本木(三浦友和)らは、送金用の封筒にある外国の消印に着目。外国滞在期間が30年以上あるため時効不成立の可能性が浮上し、捜査を始める。

感想
 学生運動がテーマ。自分も教科書でそういう事実があったということしか知らないけれど、度々テレビや映画でそういったシーンが再現されるたび、これほどまで熱を持った学生たちがいたのかと驚く。その中でも今回の学生運動のシーンは衝撃的で、自らの力で未来を変えたい、切り開きたいという思いがひしひしと伝わってきた。ただドラマ内でも言及があったが、暴力という手段に出るのはやはり、民衆が成長しきっていない過渡期だからこその行動なのだろうなと思う。現代で暴動が起きないのはただ熱量が下がったからだけではなく、人として成長したからこそだと思っている。

 さて、40年も前の事件がやっと明るみに出たということで、切なさはやるせなさは健在。だってどうしようもないものね。この40年、被害者の娘は被害者である、父を恨み続け、母は、生存を信じ続け、被害者の死のきっかけを作ってしまった友人はずっと罪の意識と共に、友人との約束を果たし続ける。

 そして止めを刺した犯人である橋爪功は、自分の罪をどこまで背負っていたのだろう。警察官として、自分の同僚の命を奪い、その復讐心から自分に殺人というを選択をさせた人物を生涯をかけて追い続け、ついに捕まえた、そのタイミングで、己の過去の殺人が明るみに出た。これは運命なのだろうね。ただ、時効という仕組みによって、橋爪の罪に罰が与えられることはない。果たしてそこに罪はあったのか、罰はあったのか。自らの恩師と思っていた人間が殺人犯だったという事実を知った三浦友和の胸中はどうなのか。
 
 初回から色々と考えさせる話だったね。このドラマの良いところは、結論というか、感情や考えを視聴者に押し付けないところなんだよ。犯人、被害者、その関係者たちが、この明るみに出た真実を受けてどう感じるか、その胸中に思いを馳せることがこのドラマの醍醐味である。

以上!ではまた。

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ


You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>