【ドラマ感想】連続ドラマW さまよう刃 第2話2021年5月22日放送分(主演:竹野内豊ほか)【あらすじ・視聴率】


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ドラマ感想、なかなか続いてないのだが、これは続けたい。
東野圭吾原作のドラマで期待はしていたけれど、期待を上回る重さ。
初回の感想書いてなかったので合わせて書くが、初回は正直見てるのが辛くてしんどかった。竹野内豊の娘が薬を打たれて暴行されて殺されて川に捨てられるという惨たらしいシーンが辛辣に描かれる。
なぜここまでこれほどリアルにこのシーンを描くのかと思ったが、これから始まる父親の復習の動機付けの場面であり、ここまで酷いことをされたのであれば加害者に復讐をしても問題ないのではないかと視聴者にも思わせる狙いがあったのだと思う。
案の定第1話のラストでは加害者の一人を竹野内豊こと長峰重樹が包丁で滅多刺しにするのだが、その直前に娘が受けた仕打ちの映像を見ていたことにより、その行動にリアリティが増した。客観的に見れば17歳の少年を滅多刺しにする長峰重樹の行動は残虐なもののはずなのに、直前にその動機となる場面が挟まることで、重樹の行動を応援してしまっている自分がいて、背景に納得できる理由があれば人間はその行動がどんなものでも正当化できるものなのだなと感じた。
今回のドラマのテーマはそういった部分だ。
第2話で重樹の想いを綴った手紙がラジオで日本中に流れ、これからの重樹の行動、警察の動きに世論が絡み合ってくるのだろうと思う。刑事役の三浦貴大も重樹の行動に共感を覚えてしまう役所で、これから捜査にあたる警察内部でも一悶着ありそうな予感。
竹野内豊に焦点を当てるから仕方がないとは思うが、娘のバイト帰りに食事に誘った同級生の友達たちの後悔をもっと描いて欲しかった。それで帰りが遅くなったために襲われたのだから。こういうのが処罰感情なんだろうなと思う。SNSで関係ない人に怒りの感情が湧いて書き込みをする人がいるけれど、ある意味自然な行動なのだと思う。リアルな怒りなんだよね。そういうの。同級生の女の子を責めても仕方ないけど、何かしら罰を受けたシーンがないと納得できないって思ってしまっている。発見場所に手紙を添えて手をあわせるシーンがワンカットあったので同級生はこれで終わりだろうね。
さて、次は第3話、石田ゆり子との交流が始まる。おそらく犯人だと気づくが、それに対してどう動いていくかという部分。楽しみ。楽しみだけど、1時間がなかなかに疲れるドラマ。


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