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■あらすじ(公式HPより)
『Lassy』編集長の亀井(芳本美代子)から、巻頭特集の企画書を書いてプレゼンするように言われた悦子(石原さとみ)。悦子に『Lassy』編集部に異動できる大チャンスが訪れる。
悦子は貝塚(青木崇高)から、本郷(鹿賀丈史)の盗作を訴える告発文が送り付けられたと知らされる。告発文の送り主は、“直木龍之介”と名乗るWEB小説家。直木は、自分が1ヵ月前に発表した作品と、発売されたばかりの本郷の最新作が酷似していると主張していた。
本郷は連絡がつかない状態で、真偽を確かめることができない。貝塚は、本郷の最新作と直木の作品を細かく検証すれば手がかりが得られるかもしれないと考え、校閲部に2つの作品の事実確認を依頼。悦子たち校閲部の面々と幸人(菅田将暉)は協力して、本郷の盗作疑惑を晴らすために奔走する。
一方、悦子が『Lassy』編集部に企画をプレゼンする日も近付いていた。そんな中、校閲部に何者かが侵入し…。
■ドラマ感想
最終回でした。校閲を続けるのか、Lassy編集者への道を選ぶのか注目していましたが、結論としては校閲部に残ることに。校閲部に残るという選択肢は私の中では悪手だと思っていた結末でしたが、思っていたより綺麗にまとめたなという印象でした。というのも、まず、悦子は校閲に残るという選択を自らしたのではなく、そもそも編集部へ移るという話なんてなくて、校閲に残る道しか残されていなかったという点。それでも、Lassyへのプレゼントいうチャンスは与えられていたわけで、それを完璧にこなせば、編集部への移動の可能性は大いに上がったわけだが、それをしなかった悦子は結局校閲を選んだということに。ただし、そのことを悦子自身が最も悔いている描写を描いてしかっりと描くことで、あれだけLassyへの愛を語っていたキャラクター設定がぶれずに終わることができた。ただただ、悦子は不器用で目の前の仕事に責任を持って全力で取り組んでしまうというただそれだけだったということ。うん、納得。まあいいエンドでした。
悦子に関してはね。問題は幸人くんの方だよねえ。できればモデル続けて欲しかったなあ。っていうかLassyの初めての男性モデル募集でグランプリ獲って入ってきた子だよ?それが1年も経たずに辞めちゃうっていうのはいくら、幸人くんが不器用で、森尾が優しくても許されないでしょ。むしろ森尾が飛ばされるレベルの問題だよこれ。なんか綺麗にまとまっちゃってるけど。
あと、つきあちゃっていいんじゃない?幸人と悦子は。恋ってそんなに色々考えなきゃいけないものなの?恋愛経験の乏しい自分にはよくわかりません。まあ、貝塚がしゃしゃり出てくる展開は全くなくてよかったです。
そして盗作問題の方はびっくりするほど微笑ましく終わったね。本郷の大学時代の友人が嫉妬して盗んだっていうことだけど、本郷はあっさり許しちゃうし、盗んだ方も意外とあっけらかんとしてるし、まあ、あのぐらいの年齢になるとそんな感じになるのかしらね。っていうか悦子が夢をあきらめたみたいな過去形にしないでみたいな話ししてたけど、いや、自分も結構いい年して夢を追い続けてるんだけど、だからと言って60近い人にまだまだ頑張りなよとは言えない。しかも悦子まだ30前でしょ?自分の半分しか生きてきてない人にそういうのは言われたくない。多分自分は60まで夢を追い続けるような人生歩んでる最中で、一生追い続けたいと思ってるけど、その年になったらどうなってるかなんて実際全くわからない。もしかしたら、本当に傷ついてしまって紙一重で前を向けているのかもしれない。そんな時に外部から、しかも初対面の人間からそんなこと言われたくない。悦子は基本首を突っ込まずにはいられないキャラでうざいんだけど、最終回に来てその極地を極めたって感じ。なんどか首突っ込んだこと反省してるよね?全く学習してないよね。まあ20後半にもなれば学習も何もそう簡単に考え方や行動パターンが変わることがないのね、悦子はこんな感じでたまに人を傷つけたり、背中を押したりしながら生きていくんだろうなあ。
夢はいくつだって持っていいし、いつまでだって、それを叶えようとしていたっていい。そこだけは同意できたドラマだった。いつも自分に聞かせている言葉をドラマでも聞けた感じでした。
以上!まあまあの最終回でした!