【ドラマ感想】「視覚探偵 日暮旅人」第9話(最終回)2017年3月19日放送分(松坂桃李・濱田岳・多部未華子・北大路欣也・シシドカフカ他)【あらすじ・ネタバレあり】


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その他のドラマの感想はこちら→連続ドラマ感想一覧
先週の感想はこちら→視覚探偵日暮旅人第8話感想

■ドラマ感想
 最終回。良かった。ちゃんと救えた。耳が聞こえないけど、過去に記憶していることなら感じることができる。この設定が最後の最後で生きてくるとはね。そもそも、視覚が異常に発達しているということで、その他の五感をあえて遮断するという判断を脳がしているので、聞こえないのではなく、聞かないといったことだったのかもしれない。まあ、そんな話は置いておいて、リッチーに結局復讐は出来なかったけど、ここまでの状況になったからこそ、愛情を思い出すことができて、旅人は救われたんだと思う。
 っていうかもし、あのまま死んでいたら、旅人全く救われなかったからね。リッチー全く絶望も後悔もしていなかったようだし。むしろ、ロストによる感覚の欠如と狂った世界を見ることができて喜んでたし。危なかったねー旅人、リッチーの異常性までは把握できてなかったみたい。
 そして、親の愛というものはかくも温かいものなのだろうか。自らが死ぬときに幼くして残してしまう子供のことを思い悔しさと愛情にあふれた感情で抱くものなのだろうか。これだけは親にならないとわからないので、どうしようもない。ただ、これだけ、親の愛を描くドラマや映画が世にあふれていると、愛情を持てなかった親の絶望というか、どうしていいかわからない思いというのは想像を絶するものになってしまうのだろうなという恐怖もある。
 あとは、雪路が結局つらかったね。実の親に殺されるという役目。いくら自分から煽ったとしても、どこかで、撃つのはためらっってくれるのではないかという思いがあったはず。でも、これは、旅人や灯衣ちゃんという家族がいたからこそ、できたかけだったんでしょう。親に殺されかけるという心が壊れかける出来事を乗り越えることができるだけの愛がそこにあるからこそ、正面から向き合うことが出来たのだと思う。
 結局、愛にあふれたドラマだったね。続編もできそうな感じもあったけれど、このままで終わるのが幸せなカタチだと思う。


■あらすじ(公式hpより)

 監禁され「ロスト」を吸わされた陽子(多部未華子)の元に危機一髪駆けつけた旅人(松坂桃李)。両親を殺した犯人を知るため、真相を知った陽子の心の中を目の力を使って視た旅人だったが、思いがけず陽子の心に自分に向けられた特別な感情があることを知る。しかし、復讐を果たすため真犯人のリッチー(北村有起哉)の元へと一人向かうのだった。
 その頃、探偵事務所にいた榎木(北大路欣也)と灯衣(住田萌乃)の元には、鳥羽組のヤクザと雪路(濱田岳)の父・照之(伊武雅刀)の秘書(三浦力)が押しかけ、旅人が隠した「山田手帳」を手に入れようと手荒い家捜しをしていた。榎木が体を張って山田手帳を守り抜いたおかげで、駆けつけた雪路、刑事の増子(シシド・カフカ)と土井(和田聰宏)は山田手帳の内容を見る。そこに書かれていたのは照之が調整役として隠蔽してきた裏社会の悪事の数々だった。雪路は旅人のために、自分の父に罪を償わせようと増子に計画を持ちかける。山田手帳を餌に照之をおびき出し、罠にはめようとする雪路だったが……。
 その頃旅人は、リッチーが姿を現わすであろう雪路家の別荘へと向かっていた。かつて5歳だった旅人が監禁されていたその場所には、今も大量のロストが隠されていた。旅人にはリッチーに復讐を果たすためのある計画があったが……。
 仲間たちは、必死に旅人の行方を探すが、唯一居場所を知る刑事の白石(吹越満)もリッチーに撃たれ意識不明のまま、旅人の復讐の時が迫っていた……。果たして強い憎しみに駆られた旅人の目に最後に映るものとは……!?そして、仲間たちの気持ちは旅人に届くのか!?緊迫と感動の最終回!! 

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