【ドラマ感想】メディカルチームレディダヴィンチの診断第10話(最終回)感想12月13日放送分(吉田羊主演・相武紗季・伊藤蘭)【あらすじ・ネタバレ】


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その他のドラマの感想はこちら→連続ドラマ感想一覧
先週の感想はこちら→レディダヴィンチの診断第9話感想


■あらすじ(公式HPより)

 亡き娘がつないだ命を、自分の手で救いたい!
しかし、そのためには幻覚で会えていた娘に別れを告げなければならない…。医師としての使命か、娘への愛か、志帆(吉田 羊)が最後に選んだ道は――!?
 天才ピアノ少女の藤原ひかり(根岸姫奈)を治療していた志帆(吉田 羊)は、ひかりが2年前に起きた爆発事件の被害者で、亡くなった娘の真央(藤澤遥)が自らの命に代えて助けた患者だと気付く。
 「ひかりちゃんを死なせたら、真央の死が無駄になる」――娘の死後、手術中に幻覚を見てしまうようになってから、これまで一切のオペを断ってきたが、ひかりだけは自分の手で助けたいと執刀を申し出る志帆。ところが手術当日、家を出ようとした志帆は突然の頭痛に襲われ、倒れてしまう。
 志帆に代わり、モヤモヤ病のひかりの手術を執刀したのは雪野(相武紗季)だった。しかし実際には手の施しようがなく、助けるには手術が可能な病院に転院するか、脳神経外科医として腕の立つ志帆が執刀するしかない。
 一方で、志帆が脳動脈瘤を患っていることが判明。ついに北畠(高橋克典)は、2年前に志帆の身に起きた出来事を解析診断部のメンバーに打ち明ける。そして雪野もまた、その脳動脈瘤が原因で志帆が亡き娘の幻覚を見ていることを明かす。
 たとえ幻覚でも愛する娘との生活を続けるため、死の危険がある脳動脈瘤に気付きながら放置していた志帆。解析診断部のメンバーは、そんな志帆の思いに胸を痛めるが、それでも葉子(伊藤 蘭)は「オペを執刀するなら脳動脈瘤の摘出が必要」と譲らない。
 それは、今後真央の幻覚が見られなくなることを意味する。葉子は、ひかりの命を救うか、真央の幻覚を取るか、その選択を志帆に一任する。
 どちらを選べば良いのか答えが出せない志帆。するとそこに真央の幻覚が現れ、この2年間の奇跡のような日々を語り合う母と娘。その頃、ひかりの容態が急変し、予断を許さない状況に。
 もはや志帆の決断を待ってはいられないと、葉子がひかりを転院させようとしたそのとき、解析診断部に志帆がやってきて…。はたして、志帆が出した決断とは? 解析診断部はひかりの命を救い、志帆は再び笑顔を取り戻すことができるのか!?

■ドラマ感想
 結論としては脳動脈瘤を除去して手術をするんだけど、このドラマの良さはそういった大筋の流れではなく、吉田羊の演技と共演陣との繊細なやりとりだた。先週での鬼気迫る吉田羊の悲しみの演技から、今週の、淡々と娘との別れを惜しむ、静かな悲しみの演技。そこから、前を向く決意に満ちた表情への変化。よかったあ。このドラマが始まった時はNHKの医療番組のオマージュだなんだと批判したけど、見所は全くもってそんなところではなかったということ。このドラマは、子供を失うという悲しみを抱えた吉田羊が本当に前を向いて生きていく決意をするまでの物語だった。そう考えると、医療ドラマとしての要素はエッセンスでしかなくて。医療の話を物語のエッセンスとしてしまうという持ち入り方は斬新であったと思う。このドラマは吉田羊あってこそのドラマ。思っていたより、なかなかの秀作でした。あと、このドラマは悪い人間が結局一人もいなかったというところもよかったね。大抵チームの中に一人は悪役がいるものだけど、今回の病院関係者はみんないい人。ちょっと意地悪な人はいたけど、結局みんな医者として、人として、根本的な部分はいい人でした。それがこのドラマをすっきりと心地よいものにさせた要因だったと思う。
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