※https://shonenjumpplus.com/より引用。
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今週からは恋バナから少し離れ、進路の話に方向転換。
トーマは両親死んじゃって、お兄ちゃんに迷惑かけたくないから大学進学はしないっていってるんじゃないのかなあという想像が無難なところだけどどうなんでしょう。
あれだけ若くしての事故死だと保険金とかも降りるので大学卒業までぐらいの資金はありそうなものだけど、まあ、それよりも兄夫婦と一緒に暮らしていれば当然、兄嫁は色々と面倒を見てくれちゃうしそういう部分で迷惑かけたくないっていうか肩身せまくなるっていうか、そんな感じかな。
それとプラスして、トーマがゲイだとすると、そういったところもなんとなく辛くなってくる年頃なのかもしれない。彼女作らないの?といった何気ない質問を受けるたびにつきたくもない嘘をつかねばならず、また、その嘘で自分自身を傷つけて、どんどん悪循環に陥ってしまうんだよね。
家族の監視の届かない場所で本当の自分を見つめ直すということをしたいタイミングなのかもしれない。ゲイはやっぱり孤独なんだよね。世間がゲイをどれだけ受け入れる体制が整ったとしても、一番受け入れるのが難しいのが自分自身なんだよ。自分はゲイで、男性しか愛せないという事実を本当の意味で理解し覚悟できるのってひとりきりだと本当に難しいんだ。それを受け入れるということは結婚とか、子供を産むこととかを完全にあきらめるということだし、生きづらくもある。
ゲイバーに出入りしてゲイの彼氏がいるような人だって、職場や家族にカミングアウトしてる人って本当に少ないんだよ。最近は世間の風当たりが良くなってきたといってるけど、実際はそんなこと結構どうでもよくて、自分自身の葛藤が最大の問題なんだよ。
今回のトーマの進学しないという進路選択にはこうしたことも絡んでるんじゃないかなあと思う。大学に進学すれば当然色恋沙汰も多くなるしね。
さて、心の内を聞いて欲しいと頼まれた太一はこのことが聞き出せるのかな?聞き出せると話が終わっちゃうので、そういう展開にはならないと思うけど。
まあ、この考察は取り越し苦労で、前半のただ、兄夫婦に遠慮っていう程度だったらさっくり解決できるっちゃあできそうだけどね。
ではまた再来週!