【映画感想】「名探偵コナン純黒の悪夢(ナイトメア)」黒の組織の謎解明に期待してたらがっかり(‘Д’)【ネタバレ有】


konannnaitomea
※https://cinema.ne.jp/recommend/conan2016042907/より画像引用

 先日テレビで放映されたので、予約録画をして日曜日にわくわくしてみたら、なんていうか、がっかり。というかコナンってこんな荒い作りだったっけ?という印象。

 そもそもコナンは子供の頃は好きでよく見てて、最近はほとんど見ていなかったんだけど、去年、映画20周年でついに黒の組織の謎に迫る!みたいなアオリのはいったCMをばんばんやっていたので、これはみたいなーと思っていたところの金曜ロードショーだったわけですよ。

 まあ、まず、大きながっかりの一つは黒の組織の謎、全然解明されてない。あれっと思ってyoutubeで予告編を見てみたところ、特に黒の組織の謎が解明されるとかの文言は一切なかったwたぶん、ダブルフェイスが明かされるっていうあたりのくだりがなんとなく、黒の組織の秘密に迫るみたいな感じに脳内変換されてたんだと思う。なので、ここはまあよし。とりあえず、組織のナンバー2がラムっていう人でその人の人柄をわずかに垣間見ることができたっていうだけだった。っていうか、名探偵コナンにおける黒の組織ってまだ、この程度しか解明されてないの!?原作いつまで続けるの?もう、日テレの人気コンテンツになっちゃったから最終回かけなくて青山さん苦しんでるんじゃないの?大丈夫?
これ、マンガで、ずっとコナンを追っている人たちからしたら、とんでもない苦痛だと思う\(^o^)/

 さて、では、もう一つのがっかりポイント、荒すぎ!もうどこから突っ込んでいいか。もちろんアニメだし、基本は子供向け、ある程度の誇張表現ご都合主義は目をつむるけど、ちょっと適当すぎでは?と思ってしまった。順番に思い出しながら述べていこう。
 
 まずは冒頭の警察庁への黒の組織キュラソーの侵入から記憶を失うまで。冒頭で、キュラソーが目ですごく情報を見ているから何か特殊な能力か、機器でコピーしているのかなと思う。5色の半透明のカードもこれで何かを記録しているのかなとも。その後の公安とのバトルシーンで片方のコンタクトレンズが飛んだので、あ、最近コンタクトレンズ型のカメラとかあるからそれかなーと勝手に思い込み、片方が外れたので、データが半分得られなかったのかーなんて思ったりしたのだが、完全に外れてたw
 で、まず、最初のツッコミどころ。公安弱い。弱いのになぜ3人で挑んだ?日本の警察だけでなく、FBIやCIAにとっても大切な情報が盗み出されそうというピンチになぜ3人?四の五の言わず、公安以外の警官も使って10人とかで囲えればこんな事件にならなかったものを。。まあこういう取り逃がしシーンはドラマとかでもよく見るのでまあ、よし。問題はその後だよ。赤井さん、何してたの?最初全く理解できなかった。キュラソーが車で逃げるのを赤井が追跡し出すんだけど、その申し合わせたかのように、出待ちし、ついていく様に、「あれ?赤井ってまだ黒の組織に潜入している体なんだっけ?ばれたんじゃなかったっけ?」と思ってしまったほど。なぜか公安のアムロとも競い合っているし。ちなみに私は公安のアムロをこの映画でほぼ初めて知ったので、この状況に結構困惑。アムロと赤井は仲間で、一緒に黒の組織を追っているって構図ではないの?どうなの?みたいな。新参者には少し不親切だよね。まあ、20年も続いてるアニメの設定をたらたら解説してたら、それで2時間終わってしまうのでしょうがないけど。色々と設定をわかってから後で脳内補完すれば、赤井は公安と黒の組織両方をマークしていたことで、今日、黒の組織が公安に侵入するという情報をゲット。ただ、公安に直接乗り込むには組織が違うのでできないため、もし黒の組織のメンバーがに出てきたら、車で追いかけて取り押さえようと目論見、待機していたと考えれば一応筋は通る。ただ、もうちょっとうまい方法あったんじゃない?完全にこれは冒頭で、赤井とアムロのライバル関係を印象付け、より派手なカーチェイスの映像を見せるという結論ありきで逆算し、かなり適当な仕事で無理やりあの設定にしたとしか思えない。もうちょっと頑張ってほしかった。
 続いて、コナン君が、キュラソーと出会い、警察に引き渡すまで。
 コナン君とキュラソーの出会いのご都合主義はしょうがない。そうしないと話が進まないからね。でもさあ、銀髪のスタイル抜群の美女が衣服ボロボロ、ケガして、しかもいったん海に落ちて乾いた感じになっているから結構パッと見悲惨な状態で、ぼーっと大規模水族館近くのベンチに座ってたら誰かしら声かけないの?日本の都会って結構あれな人多いからちょっとやそっとじゃ声かけないとは思うけど、ここはテーマパークのすぐそばだからね。警備員さんとかもいるだろうし。そして、情け深いのか、容赦ないのかそんな悲惨な女性を携帯カメラでパシャパシャとり、「警察には連絡しないよう☆」とか表ではかわいこぶりながらしっかりと、知り合いを通じて警察に連絡するという恐ろしさ。こういう人間を呼吸するように嘘をつく人間というのだろう。
 そしてわちゃわちゃと水族館(遊園地も併設?)を楽しむ面々。無駄に長い。ただ、ここでの楽しい思い出が後々のキュラソーの心変わりに繋がると考えると、ある程度尺を取る必要性を感じてしまうのはわからないでもない。そして、色々ありつつ、コナン達に黒の組織の人間との疑惑を持たれたりしたのち、記憶を断片的に思い出しながら激しい頭痛に襲われ医務室に運ばれるキュラソー。はいきました!衝撃の脳のCT画像!(もしくはMRI)水族館の診察室にCT?どんなに安くても数千万はするからね。MRIなら億越え。おくわけないでしょうが!!!!しかも、脳のCT画像から特殊な影を見極め、事故でできたものではないと判断した上に、日常生活には支障がないものと即答できる、あなた脳外科の方ですか?とツッコミを入れてしまいたくなる、診察医。どんだけハイレベルな医者を常駐させてんのよ、この水族館は。あ、あと、ここでもコンタクトの話が出て、あ!この中に需要な情報が眠っているはず!コナン気づいて!とか思ってたけど、全く関係なかった。オッドアイを隠しているだけだった。オッドアイと思ったら、カラーコンタクトで、でもコンタクトも下も結局オッドアイでしたってなんだそれ!
 そして、ここからは少年探偵団の暴走に拍車がかかる。今回は意外と良い活躍をするというイメージの多かった少年探偵団ですが、暴走のみ。特にひどいのがこの辺り。高木刑事を呼び出し、公安もマークする最重要人物と会わせろと要求し、続いて、鈴木財閥のご令嬢に観覧車に乗りたいから、ちょっと話つけてよ、とお前鈴木園子の弱みでも握っているのか?と言いたくなってしまうほどの暴走。さすが。
 あと。黒の組織の暗殺描写が挟み込まれたけど、あなたたち、秘密結社的な感じじゃないの?なぜ、真昼間の人が大勢いるようなところで殺す!バカか!他の警察組織へアピールのつもりとか思ったけど、そんなことしなくても、警察組織はその人たちと連絡取れなくなったらすぐに状況を理解できるって。
 はい、そして、観覧車爆破からラストまで。
 もう、よくわかりません。なんで、観覧車に爆弾が仕掛けられてるの?ジンはどういう状況になると思って観覧車に爆弾を仕掛けたの?これって相当大がかりだよ?この観覧車で五色の光が交わるっていうのはたまたまでしょ?知ってたとしても、そこに連れて行くより、新しい5色カード用意した方が早いし。まあ、考えるとすれば奪還計画を立てる段階で、観覧車からキュラソーを奪還した後、爆破しようと考えていたとすると、キュラソーが発見されて、その日の夜になるまでの間だから数時間しかなくない?しかも、なぜキュラソーがもう一度観覧車に連れてこられるという発想があったの?もうねえ、どう考えてもむり。コナン映画はとりあえず、何かを爆破しなくてはダメ!そして今回は観覧車にしよう!爆破されて転がって大参事!それをコナンが止める!みたいな感じにしよう!というものありきで無理やりつけたとしか思えない。後は、あの爆弾を解除するカッコいいアムロ君を描きたかったことと、赤井さんとアムロ君の観覧車バトルを描きたかったことも影響していると思う。っていうかさあ、あの二人のバトルって本当になんだったの?アムロばかなの?敵すぐそこにいるじゃん!なんで一応黒の組織を追う側の赤井に向かっていってるの?赤井も敵を間違えるなって言ってるし。アムロそんなに私情で動いてしまう感じでよく公安でしかも組織に潜入とかできるよね。
 そしてクレーンゲームみたいな奪還計画もなかなか衝撃だよね。てっきり、観覧車から飛び出てきたキュラソーをロープかなんかで引っ張り上げるのかと思ってたらクレーンゲーム来たよ。ヘリコプターがどうやったらあんな変な方向の力に耐えられるのさ。バランス崩して即墜落だよ。しかも、どう頑張っても外れないでしょ。鉄骨の内側だよ?建築家に監修頼んだら?
 そこからのもう、暗闇に隠れての奪還作戦から、衝撃の銃撃戦へ。いくら日本の警察が秘密に処理しようとしても無理だよ。ヘリから民間人銃撃ってどこの戦闘区域だよ。シリアもびっくりだよ。でさあ、あれ、どうして、反対側なら、大丈夫っていう発想になっているんだろう。ほら、コナン達が乗っているのって東側だっけ?その時、片方は普通にお客さん乗せてたでしょ?どう考えても、みんなパニックになってるよね。停電した上になんか色々爆発してるううううみたいに。しかも、そのまえに、「え、なんか観覧車の上に人いるんですけどおおお」みたいな。で、最終的にうわああ、外れたああ!!!転がり出したあああ!!!水族館の水槽割れたあああ!!クレーン突入して来たああああ!!!止めたああああ!!!みたいな勢いでエンド。
 まず、キュラソーがどうやってクレーンまで達したかだよね。そもそも観覧車内部でヘリのライフルに撃たれ血をぶしゃあってやりながら落っこちたのに生きているっていうのがまあすごいし、よく見るとおなかに鉄筋刺さっているっていうのも衝撃。その状態で、あれだけ人がいて混乱している水族館敷地内を抜け、近くの工事現場にあったクレーンを操作し、観覧車に激突っていうね。もう、時間的には、撃たれて落ちた後から、すぐに行動はじめないと、あの位置には行けないよね。は!このままいくと、観覧車がの主軸が壊され、転がっていくことで、あの子達が死んでしまう!という状況を予知したんだろうね。実は予知能力者だったのかもしれないね、キュラソー。それなら、組織のナンバー2も右腕にしたがるよ。そして、死にざまが残酷過ぎて泣ける。鉄筋お腹に刺さったまま、観覧車に潰され、その際の火花かなんかがガソリンに引火し爆発、焼死っていうね。かわいそうすぎる。
 ラストシーン、焦げたイルカのおもちゃを発見した無能公安がこれはもしや記録媒体か?のアホコメントに対し、コナン君の「記録じゃなくて思い出だよ、焦げちまったけどなあ」。かっこいいねえ。どんだけ修羅場くぐってきたんだ17歳で。
 という感じかな。ああ、あとは公安の刑事の無能具合やばすぎだよね。そもそもなんで観覧車に部下連れてこなかったんだろうね。案の上、のされているしwついでに、キュラソーが裏切った時点で、もはや、あのアムロとキールが裏切り者じゃないっていうメールに何の信ぴょう性もなくなったよね。二人はもう、潜入辞めた方がいいと思うよ。
 以上!いやあ、もうなんていうか、勢いだけだった。今回は謎解きしてないからこんな感じになってしまったのかな?評判も良かったはずだから期待してたんだけど、これで評判良いって見る人たちは本当に何も考えてないのかな。でも、ちょっと調べてみたら、コナンのターゲット層って子供じゃなくて20代のOL何だって。だから、赤井さんとか、アムロくんがカッコよく活躍すればそれだけで満足度が上がるみたい。今年の「名探偵コナン から紅の恋歌」もなんか、観終わると、皆平次に恋してる感じになるらしいので、まあそういうことだね。

「名探偵コナン から紅の恋歌」予告

 
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