【映画感想】君の名は。(ネタバレ注意)神木隆之介・上白石萌音・長澤まさみほか


「君の名は。」予告

観てきた。
なんなんだこの映画は。
素晴らしい。

筆者的には視聴前は割と抵抗感が強かった。
なぜかというと、高校生の青春きらめく甘酸っぱい恋愛ものを見ると、筆者の甘酸っぱさのかけらもなかった、高校時代を思い返し、その時代に戻ってやり直したくなってしまい、何とも言えない感情に襲われるからだ。
だが、この映画、全然そんなことなかった。
もちろん、青春恋愛映画ではあるんだが、そんなことを吹っ飛ばすパワーとファンタジーが融合していて、全く気にならない。

特に終盤は本当にすごかった。
鳥肌が立った。
しびれた。
全力で応援してた。
序盤はひねくれた筆者としては突っ込みたい部分がちらほらとみられたが、中盤の悲劇とそこからの希望が見えた瞬間、そして終盤へ向けた疾走感が全身に興奮を与え、序盤のもやもやなどすべて忘れた。そして最終盤は、落ち着いた描写展開が、「どうなってしまうのだろう、お願い、幸せになって」という思いを溢れさせてきて涙腺崩壊。

いやあ、もう一度見たいね。
ここまで興奮しながら見ていたはずのなのに、なぜか詳しく思い出そうとしてもイマイチ記憶があやふやになってしまう。
これはもしかしたら、音楽の影響が強いのかもしれない。
RADWIMPS最強でしょ。
場面場面の効果的な音楽や、歌詞のある楽曲を使用しているシーンではMVを見ているような感覚になる。映像を観て抱いているこちらの感情を音楽が増長する素晴らしい効果があった。

今後の彼らの未来を創造する楽しみが残されたエンドにも納得。もちろんハッピーエンドなんだけど、すべてが最高にハッピーかどうかはわからないぐらいの感じが良かった。
結局隕石が衝突して町が消えてしまった事実は変わらなかったわけで、それにより、東京に出てきた人たちがどんな運命を担ってきていたのかを考えることもできた。
しがらみやレールのある人生っていうのは辛いことも幸いなことも両方あるんだと思う。それを運命によって不意に外された人たちの生き方というのは興味深い。
あー、誰かを探していたいし、探されていたい。名前も知らない誰かを。

「前前前世 (movie ver.) RADWIMPS MV」


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