【映画感想】舟を編むーさすがアカデミー賞受賞作なだけはあるー【あらすじ・ネタバレ】


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監督 石井裕也
脚本 渡辺謙作
原作 三浦しをん
出演者 松田龍平
宮崎あおい
オダギリジョー
音楽 渡邊崇
撮影 藤澤順一
編集 普嶋信一

舟を編む。
2013年公開の映画。
舟の話かと思っていたら、まさかの辞書の話。
なんでも、言葉の海からなんちゃらかんちゃらっていうことらしい。まあここはよい。

この映画の何がいいって、キャスト。
松田龍平の安心感。
この子が出て、面白くない映画はない。
さらに宮崎あおいがヒロインで加わり、オダギリジョーに池脇千鶴だよ??
さらに小林薫と加藤剛がきっちりいい仕事してる。
途中参入の黒木華もいい味。まだ黒木華が注目される前というか注目され始めたころだからなかなか可愛くないのがまた良い。今の華ちゃんにはあてがえない役柄が新鮮。

そう、この映画は人間関係に不器用だけど、すごく相手のことをわかろうとして優しい人間が一冊の辞書を作り上げるだけのお話。
ただ、この辞書を作る作業っていうのは途方もなくて、13年もかかる。辞書づくりっていうのはそれぐらいかかるものみたい。
しかも当時はPCもまだ全然普及してないから、手作業が半端ない。
いまなら、文字検索とかで照合するのも早くなっていたのかも。
っていうか、編集や校正作業を考えると恐ろしい。
とにかく一冊の辞書が出来上がるには編集者たちの並々ならぬ努力が詰まっているということが分かり、家にある辞書全部読んでみようかななんて思ったり。
だって、辞書って説明文全部同じなのかと思ったら全然違うんだって。出版社ごとで別々。すごいねえ。楽しいね。
とりあえず、「右」の説明を全部読んでみたくなったよ。

まあでも辞書を作っているだけではさすがに物語に明るさが足りなくなるので、恋愛要素もしかり。
宮崎あおいちゃんがまたピュアな感じでいいんだ。
最初はちょっと強気な感じなのに、結婚して奥さんになって10年以上が過ぎたら、なんだか、しっかりと松田龍平を支える優しい奥さんになっているし。松田龍平も宮崎あおいのことずっと大切だし。
ラストのこれからもお世話になりますっていうセリフあとの宮崎あおいのセリフがなんだか初対面の時の関係性を思い起こさせるようなテンションで「面白いね」っていうんだけど、あーこれは狙ってるのかなーって思いつつ、またそれがぐっときていいんだわ。

そしてこれが石井裕也監督作品っていうね。
ほらこの前「町田くんの世界」を世界を紹介したでしょ?
あれと同じ監督。だからなのかなあ、こんな真面目なストーリーなのにコメディみたいにところどころ笑えるの。ほんわかした笑いがあるの。あとファンタジー要素もある。
うん、監督って大事。当たり前だけど。やっぱり好きな監督の作品にはずれはないよ。監督で映画を観るってなかなか面白いから、気にしたことない人はやってみてね!では!


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