【ドラマ感想】連続ドラマW コールドケース ~真実の扉~第1話(初回)感想10月6日再放送(主演:吉田羊・永山絢斗・三浦友和 ゲスト:吉沢亮ほか)


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※画像は公式HPより引用

その他のドラマの感想はこちら→連続ドラマ感想一覧
コールドケース感想一覧はこちら→「連続ドラマW コールドケース ~真実の扉~」

もうすぐシーズン2が始まるので、wowowで前シリーズを集中再放送中。ということで、紹介放送時、1話と2話は感想かいてなかったみたいなので今書く!

あらすじ(公式HPより)
 1996年、19歳の工藤順一(吉沢亮)が「お父さん、僕は自由です」と書かれた手紙を胸に自宅前で絶命。当時、捜査は難航し、未解決事件となった。そして現在。神奈川県警・捜査一課の刑事、石川百合(吉田羊)のもとに外国人女性が訪ねてきて、「1996年に殺人を見た」と告白。百合は課長代理の本木(三浦友和)、立川(滝藤賢一)、金子(光石研)と、異動間もない高木(永山絢斗)と共に、新たな証拠を求め捜査を始める。

感想
 第一話は、ザ・コールドケースとでもいうべき話で、当時の証言をする女性の登場と共に過去の事件の時間が動き出すということに。

 オウム真理教事件が世間を賑わせた時代、カルト宗教なんて言葉もこの時期に一気に浸透した感じだったかな。そんなカルト宗教にのめり込んでしまった少年の愛と憎しみが描かれた。
 吉沢亮がちょうど出始めの頃で、まだあの圧倒的な綺麗なイケメン具合が発揮されきってない感じが新鮮でよかった。

 過去の殺人事件を掘り起こすっていうのは、誰も望まない場合がある。もちろん加害者は迷宮入りして逃げ通せたと思っていたところに刑事が来るんだからたまったものではないけれど、被害者家族にとっても、それは同じ場合もある。今回の事件は親も姉も被害者である弟は自殺だったということで、自分たちの中で気持ちの整理をつけ、記憶の奥の方へ追いやって今を生きていたのに、また当時の辛い思いや悲しい思いを鮮明に思い出さされるという苦痛を味あわなければいけない。

吉田羊の、
「被害者家族が望まないなら結局誰のための捜査なのか」という疑問はまさに納得すべきところだが、
それに対して、三浦友和の無言で被害者の写真を提示したところにこのドラマの本質があるように思える。未解決事件を解決したところで、被害者は生き返らないし、でも、真実を明らかにすれば被害者自身は浮かばれるということ。ただこの概念は霊の存在、死後の世界が存在するという宗教的概念を共通認識として持っていないと成立しないのものなので、いささか疑問は残る。だが、宗教も霊の存在も基本信じていない私も納得してしまったので、多くの人間に心に刻まれた概念なのかなとも思う。

 親への反発心や、母親の自殺という辛い現実から逃れるために入り込んでしまった宗教。ただ、姉の愛でなんとか、自分の置かれている場所の異常性に気づき、共に宗教にのめり込んでいた愛する女性と共に逃げ出そうとしたら、その愛する女性に殺されてしまったという真実。
 もう吉沢亮、どんだけ悲惨な人生の最後だったのよって感じ。まだ20歳そこそこなのに。でも、それほど悲惨ではないのかな。20歳ぐらいって、愛ってものに取り憑かれる年齢でもあったりする。愛に溺れることができたらそれはそれで幸せな20歳だったのかもしれないねと、そんな愛に溢れた学生時代を送れなかった私は思う。

 そして今回の事件の真相が分かって、残されていた家族の時間も動き出し、父と娘もまた話をすることができた。
 「誰のための捜査なのか」という最初に掲げたテーマ。もちろん被害者自身のためではあるけれど、やはり真実が明らかになるというのは結果として、今を生きる人たちのためになるものであるのだよというアンサーを得たように思う。ただし、これはあくまで結果論だが。それは第2話を見ればわかる。ということで、第2話の感想も後ほど書くのでどうぞ。

以上では!

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